不倫慰謝料
不貞慰謝料請求における弁護士の選び方
1 弁護士をお探しの方へ
配偶者の不貞を知り慰謝料請求をしたい方、あるいは不貞を働いたとして慰謝料請求をされてしまった方にとって、問題解決のサポートをどの弁護士に頼むかは共通の関心事です。
しかし、不貞の問題に巻き込まれるのは初めての方は、そもそもどのような弁護士に頼めばいいのかわからないのが本音だと思います。
そこで、不定慰謝料請求における弁護士の選び方についてアドバイスをさせていただきます。
2 経験豊富な弁護士を選ぶ
端的に言ってしまえば、不定慰謝料請求・被請求事件の経験の多い弁護士が頼りになると言えます。
請求する側にとっては、まずハードルとなるのが証拠集めと相手方の調査になります。
どのような証拠をそろえれば、訴訟になった際に裁判所が不貞の事実を認めてくれるのか、実際に請求するために相手方の情報についてどれだけ把握しなくてはいけないのか等、的確な回答をするにはある程度の経験が必要になってきます。
これは請求された側も同じです。
責任を負う可能性があるかどうか、訴訟になった際にどのような対応が予想されるかは請求する側と同じく経験が必要になってきます。
しかし、ではどのような弁護士が経験豊富なのか一見して分からないというのもまた本音だと思います。
多くの方は弁護士を探す際に法律事務所のホームページを閲覧されているかと思います。
まずはそのホームページの内容がどれだけ充実しているかを確かめられることをお勧めします。
しかし、それだけでは実際に対応する弁護士のことは分かりません。
最終的には相談の場で弁護士のことを確かめてみるしかありません。
その際は、疑問点は遠慮なく弁護士にぶつけていただき、的確な回答が返ってくるか確かめてみてください。
3 リスク・デメリットについても説明してくれる
また、経験の豊富さとも関係しますが、リスクやデメリットについても的確な説明があったかもポイントになってきます。
こちら側の言い分を立証できるか、相手方へ請求できる状況か、金額をどの程度獲得できるか(あるいは払わなければいけないか)等、相手方の争い方に左右されることは否めません。
また、交渉の際は相手方から予想外の主張が出てくることもあり、想定していた以上にストレスを感じられることもあります。
不利な点も含めてきちんと説明がなされているかも弁護士を選ぶ際の判断の材料になります。
4 スムーズなレスポンス
レスポンスの速さも決め手になってきます。
慰謝料請求・被請求は通常であれば交渉から始まり、場合によっては訴訟に発展していきますが、相手方とのやり取りが多く生じます。
また、ご依頼人にとっても進行中に疑問が生じたり、相手方の主張に対しても意見があったりするはずです。
代理人のレスポンスが早ければ、ご依頼人にとっては現状を正確に把握でき、不安を解消することもできます。
もっとも、この点は相談段階では分かりにくいポイントかもしれません。
相談確定までどれだけスムーズに進んだかが参考にはなります。
5 弁護士との相性
そして、もう一点重要なのは弁護士との相性です。
不定慰謝料の問題は請求する側も請求された側も多大な精神的ストレスを感じます。
そして、すぐに解決する事例ももちろんありますが、訴訟に発展するケースなど長期化するケースも中にはあります。
それにもかかわらず、相性が悪い、何となく自分の問題に共感してくれないと感じている弁護士に依頼をするとさらにストレスを感じるだけです。
味方のはずの弁護士と連絡を取ることすら嫌になってくると問題の解決にも支障を生じてしまいます。
相性については実際に弁護士とやりとりをしてみないと分からないポイントですので、相談時に感触を確かめていただき、違和感があるようなら別の弁護士にも相談することを検討したほうがいいでしょう。
6 まずは実際にご相談を
不貞慰謝料の弁護士の選び方について私見を交えながらですが解説してまいりました。
結局のところは実際に弁護士に相談してみないと分からないことも多いです。
相談したら必ず契約しなければならないということでもないので、まずは遠慮することなく弁護士に相談するところから始めていただくことをお勧めします。